2010年12月13日月曜日

今、全日(全女)が面白い

今月から第32回全日本女子サッカー選手権大会(全日*が行われている。12月5、6日に1回戦が行われ、昨日12日には2回戦があった。

2回戦を終え、目立ったのが鹿児島の神村学園高等部だ。1回戦でなでしこチャレンジリーグウェストのアギラス神戸を破ると2回戦ではなでしこチャレンジリーグイーストの清水第八プレヤデスを破って3回戦に臨む。3回戦の相手はなでしこリーグで惜しくも優勝を逃し2位になった浦和レッドダイヤモンズレディースだ。まあ、勝負は水物とは言え、いくらなんでも浦和が負けることはないだろうが、神村学園としてみれば、こんな機会はめったにない。いい勉強になるであろう。

わがアルビレックス新潟レディースは12月19日の3回戦に登場するが、相手は岡山の吉備国際大学だ。
当初はスペランツァFC高槻(なでしこチャレンジリーグウェスト)と対戦すると思われていたが、高槻が2回戦で吉備国際大学に敗れてしまったのだ。

12月19日の3回戦を楽しみに待とう。
吉備国際大学あ高校生ではないとは言え、上の神村学園同様、なでしこリーグのチームに誇りを持って、しかも無欲で挑んでくるであろう。油断大敵だぞ、アルビレディース。

*全日:この大会を「全女」と省略することもあるが、当の選手達は一般的に「全日」と呼んでいる。元アルビレディース戦士に個人的に聞いたところ「全日」を何の違和感もなく使っているとのことで、ここでも全日にした。

2010年12月8日水曜日

フットハンティング ^ ^

ヘッドハンティング(headhunting)という言葉がある。
元来は正に首を狩ること、更には首狩族などにも通じる。転じて(会社等の)幹部を引き抜くこと、さらには「他の組織から優秀な人材を引き抜くこと」という意味になり、少なくとも日本ではその使い方の方が一般的だ。

さて、それはそうとして、そのヘッドハンティングはどの社会でも行われている。
サッカーでも同じことで、差詰め「フットハンティング」とでも言おうか。

注意しなければいけないのは、その人材の能力は、元来持っているものに加え、その組織で花開いたものであるということだ。

○×モーターズでその技術を高く評価され、高給で△◇自動車工業株式会社へ引っ張られた(ヘッドハントされた)途端、その技術を生かす場面がなくなってしまった。  なんてことはごく普通に見られる現象だ。

サッカー界でも頻繁にあることだ。

最近のアルビレックス新潟からヘッドハント(フットハント)され、目立った活躍をした選手の代表はエジミウソンであろう。
しかし、それはむしろ例外的だ。
中には移籍先のチームをJ1からJ2に引きずり落とす役割しか果たさなかった選手もいるし、そのままレギュラーを取れず沈んでしまった選手もいる。

組織あっての個人、個人あっての組織。
個人と組織が噛み合った時、個人も組織も最高の結果を出す。

そういうものだ。

2010年12月4日土曜日

ホーム 湘南戦

新潟 3-1 湘南

今日は午後から会議があり、テレビは愚か、ネットにもたどり着けなかった。
唯一の頼みは携帯だ。スキを縫ってチラチラ見ていたが、キックオフ前にそれもできなくなった。
結局、17時40分頃にそっと見たら、アルビがまともに勝っていた。
マルシオ2ゴールで得点ランキング3位だ。ミシェウもゴールしたんだ。

で、気になる神戸と東京の試合結果を見ると・・・やったね、首都からJ1消滅だ!
神戸には嫌いな選手もいるけど、ホームズスタジアムは好きだし、ユニバへの経路も結構楽しい。
もっとも、味スタのある付近の街々もそこそこ好きだけど。

帰宅してネットであちこち見てみると、マルシオの1点目はFKだったようだ。
ミシェウの前半での交代はチト心配だけど、まあ今年はもう試合がないことだし、もしちょっとした怪我なら来年までに治せばいいね。

試合終了後、湘南のノザやテラへのコールはあったんだろうか? 多分あったんだよね。
男前は?

まあ、もう少し経ったら誰かがブログかサポリンに書くだろう。

ちょっと寂しい2万3千人だけど、応援の皆さんお疲れさまでした。

2010年11月27日土曜日

大宮 2-2 新潟
今日は17時30分まで外で用事があったのだが、17時に切り上げ、なんとか帰宅し、ネットで試合経過を追った。
ボールポゼッションはアルビがずっと多いのだが、先制したのは大宮だった。
前半19分に先制されたものの、その10分後に三門!!! 今季3点目だ。同点だ。
そしてまた10分後、マルシオ!!! 逆転ゴールだ。
大宮は後半、早々と選手を代えてきた。その必要のない新潟は前半と同じ。
後半、19分、追いつかれてしまった。それなら、また10分後に引き離そう。
しかし、待てども待てどもスコアは変わらない。後半29分も39分も過ぎてしまった。
そして引き分けのまま試合終了。あーあ。ため息は少なめにしたいけど、こうも勝てないとついつい出てしまう。
名古屋や鹿島を粉砕した勢いはどこへ行った。
次節、最終戦はは勝って終わろう。
応援の皆さんお疲れさまでした。

2010年11月25日木曜日

アジア大会サッカー

=アルビレックス新潟=

鈴木大輔選手
チョ・ヨンチョル選手
上尾野辺めぐみ選手
阪口夢穂選手

お疲れさま

日本男子 メダル
日本女子 金メダル
韓国男子 銅メダル

おめでとう

2010年11月23日火曜日

ホーム 仙台戦

新潟 1-1 仙台

今日は同時刻に広州アジア大会サッカー準決勝があり、その映像がネットに流されていた。一方、Jリーグの新潟 vs 仙台はスカパーに頼るしかなかったので、スカパー難民の私は、2台のPCを使い、アジア大会のライブ中継を視ながら仙台戦はニッカン等の文字情報を追った。

アジア大会の試合についてはサポリンに書いたので、そちらに譲るとして、本当に勝ってよかったと思う。これまでのチームとイランとは格段に違う。今大会初めての失点も経験した。それでも勝てた。自信につながる。

さて、アルビの試合は序盤、仙台にバンバン打ち込まれていた。中原、菅井、中原・・・  おおお、大丈夫か。

しかし、なんとか凌ぎ、両チームスコアレスで折り返した。

後半、広州では日本がイランの猛攻にさらされ、なんとかゴールポストが相手のシュートを防いでくれたころ、アルビは赤峰にゴールされ、先制点を奪われていた。

嫌な展開だ。

試合はそのまま進み、とうとうアディショナルタイムに入ってしまった。が、しかしその時、新潟ゴールだ。誰だ?

アトムだ~~~~~!!!

この段になり、ようやくアトムが戻ってきた感じだ。

そして試合は引き分け。

何回か経験した、追いつかれての引き分けを思えばまあ、よかったと言うべきだろうか。

応援の皆さんお疲れさまでした。明日は勤務の方が多いでしょうから、ゆっくりお休みください。

2010年11月21日日曜日

名古屋優勝翌日の名古屋

はてさて、Jリーグ1部は昨日、名古屋グランパスの優勝が決まった。
昨日、新聞配達のお兄さんに外で会った時、「名古屋優勝決定だよ。」と言ったら、「明日の朝、セールの広告が新聞にいっぱい折り込まれますよ。」ということだった。

夕方、グランパスを応援している学区の商店街へ洗濯物をとりにいったついでに、店のおばさんに聞いてみた。「この商店街、何かセールやるの?」「さあ、グランパスを応援しているからね。町内会の役員さんたちは何か考えているかもしれないけど、私たちにゃわからないね。」

で、今日になった。

1.新聞折り込み広告
1枚だけ入っていた。

2.学区の商店街
一応、外へ出てみようと思い、とりあえず商店街へ行った。
いつもの日曜日のように、大部分の店は閉じていた。アーケイド(というほどのものではないが)のグランパスフラッグはいつものように風に任せて揺れていた。特別な掲示等は見あたらなかった。

3.名古屋中心街
地下鉄で名古屋中心街へ行った。
地下鉄の駅はいつもと変わらなかった。プロ野球中日ドラゴンズが優勝した時に掲げられていた吊り下げ広告のグランパス版はなかった。使い回しもしていなかった。












上は中日優勝翌々日、下は今日の同じ場所


4.名古屋地下街
中日優勝の時には壁に応援ポスターが貼ってあった(矢印)が、今日は何もなかった。












中日優勝の時はポスターが貼ってあったのだが・・・


5.デパートのセール
名古屋の中心地には純地元関西系に乗っ取られた老舗東京系の3デパートがあり、前2店では優勝記念セールをやっていた。東京系デパートでは完全無視で、特別なことは一切やっていなかった。
関西系に乗っ取られた老舗デパートが最も熱心にセールをやっていて、デパートの中でもポスターがよく目立っていた。
















関西系デパートに乗っ取られた名古屋の老舗デパートの壁


このデパートの客層は行動がゆったり過ぎ、私のペースに合わないため、あまり行かない。

グランパス選手のパネルも展示してあった。千代反田のパネルもあった。しかし、天皇杯アルビ戦で神がかっていたGK高木のパネルはなかった。選手は全部で18人あり、昨日出場した選手のものかな?とも思ったが、トゥーリオのパネルもあったので、そうではないらしい。結局、パネル選択基準はわからなかったが訊ねる気もしなかった。

デパートの中は原則撮影禁止なので(外も本当はダメかな?)写真がありません。

純地元デパートの地下食品売り場は顔なじみ(^ ^)でもあり、セールで420円になっていた千枚漬けを2つ買ったら1つにまとめてくれて、「税込みで800円にしておくワ。」と言って、800円の正札を貼ってくれた。デパ地下へコマメに顔を出しているとたまにはいいことがあるもんだ。
















純地元のデパート。ほんのお付き合い程度にセールのポスターが貼ってある。


ついでに「サッカーショップ○○」へも寄ってみた。当然セールをやっていたが、何がセール商品かわからなかったし、そもそもグランパスグッズを買う気など毛頭無いので早々に引き揚げた。

名古屋駅へ行くと、JRと結託したデパートがあるのだが、そこへまで足を運ぶ気力はなかった。

そんなこんなで、ゆったりした日曜日だった。

新潟が優勝すれば、新潟の街はもっと沸くんだろうな。

2010年11月20日土曜日

アウェー 広島戦

広島 4-0 新潟

映像のない私はネットの文字で経過を追うしかなかった。
仕方なく、もう1台のPCでアジア大会女子サッカー、中国 vs 日本の試合を中国のネットライブで見ていた。

ニッカンによれば、序盤から広島に攻勢をかけられていた。
しかし、新潟は凌いで0-0で折り返した。

後半がすさまじかった。
16、20、23分と立て続けに失点していた。
終了間際にはPKでダメ押しのダメ押し・・・

そりゃぁ、これまでもビッグアーチで虐殺されたことがあったよ。
でもなぁ・・・

黄紙もいっぱいもらったし。

23日は・・・ホームで仙台戦か。
よしっ、勝ちましょう。

応援の皆さんお疲れさまでした。

そうそう、広州の夢穂とめぐは結構見せ場を作っていた。めぐは守備でも貢献していた。
ヒヤッとするパスミスもあったけど、終ってみればご愛嬌ってことで(^ ^)。

2010年11月17日水曜日

天皇杯 名古屋戦

名古屋 1-(5 PK 4)-1 新潟

本当は17時30分から仕事のミーティングがあったのだが、私の「持ち分」は強引に先週済ませておき、今日は終業後、チャリを飛ばし、瑞穂へ18時チョイ過ぎにたどりついた。

アルビゴール裏は約100人位だろうか?

今日の名古屋は明らかに「格下」メンバーだった。ただ、この時私の脳裏をよぎったのは「ヘボチームに手こずるアルビ」だった。

そしてやっぱり手こずった。手こずりはしたが、アルビが攻勢をかけていた。

開始直後の三都主のゴールは少々油断し過ぎだったが、その後はおおむねアルビペースだった。しかし、攻めども攻めども得点できなかった。

後半25分、亜土夢のゴールで追いついた時は、「今日は勝てる」と思った。

延長戦になり、もうヘトヘトの名古屋は明らかにPK戦を狙っていた。そりゃ、完全に足が止まってるから、それしかないだろう。

名古屋はガチガチに守り、思惑通りPK戦に持ち込んだ。

オシムさんがよく言うように、PK戦はゲームではない。

アルビはよくやった。その結果として4回戦突破はならなかった。

さあ、またモードをリーグ戦に戻して、ひとつでもふたつでも上位を狙おう。

応援の皆さん、お疲れさまでした。

2010年11月14日日曜日

ホーム 神戸戦

新潟 1-1 神戸
 
日曜日の19時30分キックオフなんて、なんちゅうスケジューリングだ! と思いつつ、ネットで試合をフォローした。
 
なんか神戸が攻めまくっている。
が、しかし、先取点はアルビ。
 
やはりマルシオだ~~~~~!
前半26分。
アシストなし。FKか?
 
で、とりあえず前半終了か
 
後半も神戸が攻めてるなぁ。
しかしボールポゼッションはアルビが多いなぁ。
 
神戸はワルガキ病が発症して、やたらめったら打ってるだけか?
 
おっ、後半16分、郁哉だ。調子いいからなぁ。存在示せよ。
 
ん、でも後半20分のマルシオ→ジョン・パウロ。どうした? 怪我じゃないよね。
 
後半34分、誰だ!? ん、パクか。ダメじゃん。
 
で、42分、高徳→内田って、攻めまくられているってこと?
 
21時18分、そろそろアディショナルタイムだな。
 
う~ん、勝ちきれずか。
 
応援の皆さん、お疲れさまでした。
夜も更けてきました、深酒せず、おとなしく明日の仕事に備えましょう。

2010年11月10日水曜日

名古屋Now

まあ、どうでもいいけど、使い回しってことで:

さあ、優勝だ。セールだ(10月3日)
とりあえず今回はここまで。次を待とう。(10月6日)
よーっし、日本シリーズが始まった。セールの予告だ。(11月4日)
残念、優勝はできなかったが、まあ、セールの準備をしたことだし。(11月8日)

2010年11月8日月曜日

アウェー 磐田戦

磐田 1-1 新潟

ネット応援もできなかった。
後で調べたら、せっかくミシェウがPKでもぎ取った1点を、守りきれず、最後の最後で追いつかれた。
それも、前田に・・・

まあ、今年の対戦はもうないけど、調子に乗ってる選手をますますつけあがらせちゃイカンのだ。
現地は大変だっただろうな。
サイドはいつもと逆だったらしいから、目の前でゴールを許してしまったんだよな。

マルシオがいなくても勝てるゾ! て示すチャンスだったのに。

なんていつまでも言っていたって事態が好転するワケじゃないんで、次節はヴィッセルを奈落の底に突き落とそう。
来年、ホムスタに行けなくなるのは辛いけど。

応援の皆さん、お疲れさまでした。

2010年10月31日日曜日

ホーム 鹿島戦

新潟 2-1 鹿島


スカパー環境にない私としては、ただひとつの頼りがインターネットのサイトで、仕方なく、J's GOALなどのお世話になった。
そういえば、J's GOALの表示スタイルが変わったんですね。

そのJ's GOAL、試合前の投票では:
新潟が勝つ  76,726票
鹿島が勝つ  404,358票
一桁違う! 見てろよ!!!!

前半は膠着状態か?
0-0で折り返しだ。

さて、私は入浴タイム。

そして試合は後半、攻める新潟、後半3分、

マルシオ!!!!!!!!!!!!!!

素晴らしい!

さあ、行け行け。

しかし、鹿島も攻める。攻め合いだ。

クーッ、同点か。新井場だ。

その後、攻め合い、防ぎ合い。
そして、後半アディショナルタイム、

イ・サ・オ!!!!!!!!!!!!!!

順位もちょっぴり浮上。

応援の皆さんお疲れさまでした。

2010年10月26日火曜日

生物多様性交流フェア

アルビレックス新潟がアウェーでFC東京と戦った10月23日、午後予定のできた私は東京行きを諦め、午前中床屋へ行った。
私の行きつけの床屋は少し離れたところ、地下鉄では名港戦日比野駅の近くにある。近くには中央卸売市場があり、鮮魚等が安く買えたりするため、床屋の後はそこへ寄ることが多いのだが、その日はやはり最寄り駅が日比野である名古屋国際会議場で行われているCOP10の会場付近へ行ってきた。
各国政府の責任あるお歴々が集まって会議を行っている名古屋国際会議場にはもちろん入ることはできない。
しかし、国益をバックになかなか話のまとまらない会議を尻目に、周辺の白鳥公園熱田神宮公園では主として民間レベルでの生物多様性交流フェアが行われていた。
そこでは企業や国、自治体、ボランティア組織などが大小のブースを構え、それぞれの活動をアピールしていた。
私はまず名古屋国際会議場のある白鳥公園へ行った。
 
1:会場入口~ここからスタートだ。
2:トキのパネル~新潟県の取り組みも紹介されていた。(後述)
3:タイのブース~王女を初め、王室、国あげて取り組むタイ。花で飾り付けられてたブースは恐らく最も華やか。
4:休憩所~一休み。食べる人、ダベる人、飲む人・・・
5:討論~もしかすると国際会議場で行われている討論よりもっと実のあるものかもしれない。ここでの共通語は英語。
6:東大のブース~地味ながらしっかり身に付いた研究は子供達にも注目されていた。(後述)
休日とあって、会場は結構多くの人で溢れていた。私は一通り回ってきた。全部で3~4時間はかかるのだろうが、私は用事があるため2時間半くらいしかいることができなかった。それでも私は200以上のブースを 時にブラブラしながら、時に駆け足で巡った。
1.科学技術振興機構(JST)
 入口から少し入ったところにJSTのブースはあった。昨年の「行政刷新会議」で科学のカの字も知らないようなオバチャンたちから事業仕分けの対象にされ、存亡の危機に直面したJSTであるが、どっこい、しっかりと息づいていた。
 「JSTてiP細胞とか半導体とか細かいことばかりやっていると思っていたら、こんなこともしてるんですね。」
 「そうですよ。熱帯の国なんかと共同で地域の生態保全なんかもやっているんです。」
最先端の科学技術の発展をサポートするとともに、こういった事業を手掛けたり小中学生に科学に興味を持ってもらうための試みなど幅広く活動している様子がアピールされていた。
 
パネルを見れば誰でも解けるクイズに全問正解して贈られたJSTロゴ入りのエコバッグ
2.東京大学大学院(上の写真 6 )
東大のある研究室が東京都下300余名の「市民科学者」(愛好家)とともにチョウの分布を調査し、まとめていた。市街地でスジグロシロチョウがみられたり、地球温暖化の影響でツマグロヒョウモンが分布の範囲を北上させている状況などが明かにされていた。その他に多く見られるチョウとしてはアオスジアゲハイチモンジセセリなどが挙げられ、標本も展示されていた。
 「東大構内だとゴマダラチョウなんかたくさん見られるじゃないですか。」
 「そうですけど、このデータは東京全域からのものなので、全域をみると、ここに出したようなチョウになるんです。」
私が先日のクロコノマチョウの話をするととても興味をもってくれた。東京でもクロコノマチョウ、もっと暖地生のウスイロコノマチョウの記録もあるようだ。
地味ではあるが、天下の東大が本当の意味で地に足のついた調査研究を行うのは影響力もあり、頼もしく思った。
  
東大のチラシ(A4版)
3.新潟県
白鳥公園の横を流れる堀川に掛かる橋を渡るとそこは熱田神宮公園だ。ここではいくつかの自治体もブースを出していた。私は新潟県を覗いた。
新潟は何と言ってもトキだ。
派遣されている県の職員は1日1名だけだそうだ。ここの目玉は額に入って直接は触れることができないものの、トキの羽だ。これを目当てに訪れる人が多かった。まさにトキ色の羽だ。
ついでに「新潟のうまいもの」なんてパンフも置いてあったが、これは余分だろう。
 「この際ってのは悪乗りじゃない?」
 「いや~、もっと色々PRしてこいっていう話もあったんですけど、今回は主旨が違うからということでこの程度にしたんです。」
なるほど。
 ついでに、「私は本当は今日、味スタへFC東京戦の応援に行く予定だったんですよ。午後チョットした予定ができ、仕方なくこの近くの床屋へ来たので寄りましたよ。」と言うと、「いやー、私は日曜の名古屋戦、スワンにいましたよ。よかったですワ。」と返してくれた。
  新潟県トキ保護募金推進委員会パンフレット
4.その他
オーストラリア日本野生動物保護教育財団のブースではブリスベーンのコアラ病院でボランティア活動をしているお嬢さんがオーストラリアにおける生物多様性保全の動きを熱っぽく説明してくれた。オーストラリアの有袋類などに関するクイズ10問中8問正解し、賞品のボールペンをもらった。

EUからも出展し、生物多様性に関わるEUの取り組みを紹介していたが、私はEUと言っても各国の利権が交差する中でどうやってEUとしての姿勢を打ち出すのが疑問に思った。しかし、それを聞くのは控えた。
この催しも今週金曜日までだ。もう1回ぐらい行ってもよかったかなと思っている。
国際会議場で行われている本会議とは全く次元の違う話かもしれないが、このフェアの参加者たちの方が余程真面目に生物多様性と向かい合っていると感じた。

2010年10月24日日曜日

あの日あの時

アルビレックス新潟がJ1に昇格した初年、2004年の今日、10月24日は同じ日曜日で、ヤマハスタジアムでJリーグ、ジュビロ磐田アルビレックス新潟の試合が行われた。

前日の夕方、はあの中越大地震が新潟を襲っていた。
選手は既に来ているらしい。しかし、多くの新潟からのサポーターは来られないだろう。

準地元の私は当然のように磐田へ行った。
磐田駅前からシャトルバスに乗り、ヤマハスタジアムで降りると若い磐田のサポーター達が義援金を募っていた。
その日一緒に磐田へ行く予定だった相棒が風邪で来られなくなり、前売り券が1枚余っていたのでそれを当日券売場に並んでいた磐田サポに売った。(当時は立ち席というだけで、ホーム、アウェーの区別はなかった。)前売りだからもちろん2,000円。
義援金など考えてもいなかった私は持ち合わせがなかったので、前売りを売って得た2,000円を募金箱に入れた。

スタジアムへ入り、アルビゴール裏から磐田ゴール裏をみると新潟のみなさん頑張ってください。という横断幕が掲げてあった。
そして磐田のゴール裏からは新潟コールが飛んできた。途端に涙が出てきた。涙は止まらなかった。止められなかった。
新潟のコールリーダーはしばし戸惑っていたようだが(そうかどうかわからないけど)、ジュビロ磐田コールを返した。
私は喉が詰まって声を思うように出せなかった。

試合は新潟の完敗だった。
私にとっては現地参戦5試合目にして初めての負け試合だった。
しかし、そんなことはどうでもよかった。
サポーターの一面を知った日だった。